里山で美しく生きる。

グリューワイン

2018.2.14

グリューワインはヨーロッパのクリスマスマーケットにはかかせない冬の飲み物だ。赤ワインにシナモン・クローブ・スターアニスなどの香辛料、砂糖や蜂蜜を加え温めて楽しむワインである。日本ではホットワインと呼ぶ方が馴染み深い。レシピは国や地方によって様々でリンゴやオレンジの皮、レモンといった果物を入れたものから、ラム酒やブランデーを加えてアルコール度数を上げたものなど色々である。家庭で飲むこともあるのだろうが、冬のイベントで楽しむのが一番だ。ウィーンのシュテンファン寺院前で開かれるクリスマスマーケットではディポジット(保証金)を支払えば長靴型のマグカップを土産に持ち帰ることができる。北国はこの時期、雪まつりや氷まつりを各地で開いている。日本人にはまだ、ホットワインを飲みながら冬のイベントを楽しむ習慣は根付いてはいないが、屋外で冷たい風が吹き付けるとき、身体を芯から温めたいとする人間の自然の欲求にはぴったりの酒だと思う。先月、長男に初めての子ども男の子が生まれた。私には3人目の孫となる。名前はあたたかいと書いて暖(だん)と呼ぶ。一度聴いたら忘れない響きはグローバルな生き方に似合うと思うが、それ以上に何事にも優しく暖かく生きて欲しいと願う。

この記事を書いたのは…
内藤彰彦

ワイン醸造研究家。MEMUROワインヴァレー構想に欠かせないワイン造りのプロとして、専門家の視点からプロジェクトを支援。『まさか還暦を迎えてからこんな大きな挑戦をするとはね…やるからには…命をかけよう』

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