里山で美しく生きる。

泡を楽しむ

2017.12.28

国内初となる瓶内二次発酵で造られた十勝ワイン「ブルーム」

12月と言えばシャンパンが似合う季節。お祝い事には泡が付きもので誰もが大好きなワインのひとつだろう。このシャンパン(正式にはシャンパーニュ)と親しく呼ばれている名称は、フランスのシャンパーニュ地方において定められた製法で造られる発泡酒にしか使ってはいけないのだ(原産地統制名称)。従ってそれ以外の地域では、英語のスパークリングワインと称するのが一般的だ。実はこのシャンパーニュの成功にも逆転の発想がある。パリの東120kmのシャンパーニュ地方はフランス北部に位置し、ボルドーやブルゴーニュより冷涼な地域であるため通常のワイン造りでは銘醸地にはかなわないのだ。そこでブドウを完熟させてワインを造るよりも豊かにある酸を活かした発泡酒という新しいワインを開発したのである。その発明者にちなんで商品名としている「ドン・ペリニョン」は有名だ。ワイン製造法の中でも製造工程が複雑で技術の粋が詰まっているのがシャンパーニュ製法である。瓶内二次発酵という製法が「泡(あわ)」を長く楽しませてくれるのだ。
我々北国のブドウはそれ以上に酸が豊富だからスパークリングワインの製造は理にかなった選択肢である。マイナスをプラスに変えるかたくなな努力が来年の戌年にはぴったりくるはずだ。

この記事を書いたのは…
内藤彰彦

ワイン醸造研究家。MEMUROワインヴァレー構想に欠かせないワイン造りのプロとして、専門家の視点からプロジェクトを支援。『まさか還暦を迎えてからこんな大きな挑戦をするとはね…やるからには…命をかけよう』

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