里山で美しく生きる。

「魅せる景観づくり」を学ぶ

私たちの取り組むMEMUROワインヴァレー構想は、単にブドウを育てワインを造るだけではなく、この地の食と景観、里山の財産を活かした新たな産業構造を作り、地域の活性化に繋げ、住まう人も訪れる人も笑顔になれるまちづくりを目指しています。

フランス・ボルドーはワインの名醸地として知られていますが、この地を訪れて、見たもの、感じたもの、聞いたことはブドウやワインに関することには留まりませんでした。シャトー・パプ・クレマン、シャトー・オー・ブリオン、シャトー・マルゴー、シャトー・フォン・ブロージュ。訪れることができた名の知れたシャトーの数々。移動中の車内から一面のブドウ畑に魅了され、車を降りた瞬間から目に飛び込む『魅せる景観』。敷地内は整備され、門扉から植栽からオブジェまで完璧に整えられた空間として演出されていました。

ワイナリーやワインセラーなどの施設も、伝統と歴史を保ちながらも絵画や装飾品が飾られ、シャンデリアに灯された『魅せる空間』として演出されています。作業をする時の実用的な照明と訪問客への演出のための照明を使い分けているのです。

各シャトーのガイドは、ブドウやワインの事から話し始めるのではなく、必ず、シャトーと建物の歴史と伝統について初めに語ってくれます。建物・伝統・歴史・ブドウ・ワイン、それらに関わる仕事。全てにおいて、誇りを持っていることを感じずにはいられません。

芽室町でのワイン文化と歴史は、私たちが今後何十年もかけてコツコツと作り上げていかなければならないものですが、ここにある食と景観という魅力を最大限に引き出すための工夫、おもてなしの心は形にしていけるものです。『魅せるまちづくり』は『笑顔になれるまちづくり』へと進化するでしょう。そして最高峰のシャトーから学び得たものは、そのための大きな糧となり原動力となるでことでしょう。

この記事を書いたのは…
惠田喜歩

株式会社十勝里山研究所取締役、MEMUROワインヴァレー研究会所属。十勝芽室町に移り住み11年。大好きな芽室町をたくさんの人に知ってもらいたい、地域の里山に新たな風を吹かすことができたら…と、MEMUROワインヴァレー構想に参画。

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