里山で美しく生きる。

すでに、挑戦は始まっている。

十勝の大地でワイン専用種のブドウを育てるために、みんなが知恵を出す。

 

有効積算温度。作物の栽培限界の指標となる数値だ。ブドウの場合、萌芽から収穫までの期間として4月~10月まで1日の平均気温のうち10℃を超える分だけを取り出し積算する。昨年の芽室は1,063℃!決して高くはないが、30年前と比較すると100℃以上も上昇しているのだ。2010年には1,200℃超えを記録している。1,200℃ともなると北海道の果樹産地として知られる余市町の平均値と肩を並べることになる。

しかしながら課題は積雪だ。道東十勝はブドウを保温越冬させるだけの雪が積もらない。近年は、豪雪地帯かと目を疑うような冬もあるが、凍結乾燥を防ぐ前にうまく積もってはくれない。

挑戦は始まった。ワイン専用種は芽を出し始めている。さぁ寒い冬が来る前にしっかり登熟してもらおう!でもブドウたちだけに頑張らせる訳にはいかない。

この記事を書いたのは…
内藤彰彦

ワイン醸造研究家。MEMUROワインヴァレー構想に欠かせないワイン造りのプロとして、専門家の視点からプロジェクトを支援。『まさか還暦を迎えてからこんな大きな挑戦をするとはね…やるからには…命をかけよう』

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