里山で美しく生きる。

守りの態勢と攻めの姿勢

雪融けが進み、春を感じ始めた芽室町のブドウ畑

 

食物防疫所。我が国の植物に被害をもたらす海外からの病害虫の侵入を未然に防ぐ大切な検疫機関である。その横浜植物防疫所の支所が札幌にある。

私は大学でワインを勉強し、就職して最初の3年間は幸運にもブドウ栽培の仕事がメイン。そして最初の出張が札幌の植防で検疫を受けているブドウ苗木の引き取りだった。現在は自動制御されたハウスの中で完全管理の検疫を行っているが、40年前は露地栽培で共同作業も二日がかりの大仕事。さらに預けた苗木が元の本数のまま引き取れることはなく、検疫の厳しさを覚えている。

国内にない品種を海外に求める場合には1年間の防疫検査が必要だが、主要な苗木は国内で入手できる時代になった。 ただ、 近年のワイナリー建設ラッシュで苗木生産が追い付かず2年待ちの現状だ。我々は将来、自分たちで苗木を生産したいと考えている。雪融けも進み、出芽を待つブドウ達と出番を待つ人間たちがソワソワしてきた。

この記事を書いたのは…
内藤彰彦

ワイン醸造研究家。MEMUROワインヴァレー構想に欠かせないワイン造りのプロとして、専門家の視点からプロジェクトを支援。『まさか還暦を迎えてからこんな大きな挑戦をするとはね…やるからには…命をかけよう』

ワインヴァレー構想 ワインの知識