里山で美しく生きる。

日本の自然に負けないブドウづくり

悪天候でもブドウはすくすくと育っている。

 

日本はヨーロッパのワイン産地に比較すると雨が多く、高温多湿な気候はブドウに多くの病気を誘発したり、株まわりの雑草の生育を盛んにしてしまう。北海道十勝の冷涼で比較的乾燥した気候は本州に比べ防除管理作業を低減してくれるはずだったが、今年の6月と7月の降水量は芽室アメダスで合計328mmと台風等の自然災害を除けば例年よりかなり多かった。4月から10月までの平均降水量が約700mmだから、わずかふた月で半分ほど降ったことになる。

ブドウはもともと乾燥気候には強く雨をあまり必要としない。特に6月の雨は開花時期と重なり今後収量に大きく影響してくる。また、収穫前9月の雨は果粒への悪い影響が大きくブドウの質を決めることにつながる。

やっと8月に入り十勝地方も本格的に暑くなってきた。鋭い夏の陽射しを浴びてたくましく生育し続けるブドウたちに負けないように我々も自然環境を巧みに利用する知恵と工夫を身につけなければならない。

この記事を書いたのは…
内藤彰彦

ワイン醸造研究家。MEMUROワインヴァレー構想に欠かせないワイン造りのプロとして、専門家の視点からプロジェクトを支援。『まさか還暦を迎えてからこんな大きな挑戦をするとはね…やるからには…命をかけよう』

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